はじめに
インドカレーが大好きな「かてにん」です。自分でも作りますが、お店で食べたほうがずっとおいしいです。
アメリカにいたときに アメリカ人とインド人から「ビリヤニ」なるインドの宮廷料理、米料理の最高峰と言われるスパイスご飯の絶妙な美味しさを教えてもらいました。
日本ではなかなか本格的な「ビリヤニ」を出すお店は少ないですよね。メニューにあっても、日本人向けのなんちゃってビリヤニでおいしくないことが多いです。
最近ネット情報だけでビリヤニを作ってみたのですが大失敗。史上最悪のまずい料理を作ってしまいました。
それに比べるとホットプレートでつくる パエリア は失敗することがありません。同じ サフラン を使う米料理で、こんなに簡単においしくできるんです。
豪華に見えて 万人受けする米料理は他にないんじゃないかと思います。
材料
そのときある野菜とかにしていますが、基本は殻付きのエビと殻付きのアサリは必須です。おいしさが全然違います。
はじめは便利なので、シーフードミックスとか冷凍アサリとか冷凍むきエビとか使っていましたが、面倒がらずに「殻付き」のエビとアサリから風味と旨味をゲットしましょう。
今回使った材料は
- 殻付きのエビ ・・・・・・ 背わたをとる 香りづけ 見栄え
- むきエビ ・・・・・・・・ プリプリのエビも食べたいので追加
- イカ 4杯 輪切り 生 ・・・ 今回は1パックに4杯入っていたので
- 殻付きのアサリ ・・・・・ これを入れてぐっとおいしくなった
- ソーセージ 大1本 ・・・ 厚切りベーコンでも
- 玉ねぎ 半分
- ニンニク 2個
- トマト 適宜 ・・・・・・・ ミニトマトでも 色味と酸味
- ブロッコリー 適宜 ・・・・ ピーマンやパプリカでも
- アスパラガス 適宜
- マイタケ 適宜 ・・・・・・ シメジやマッシュルームでも
- レモンの皮 ・・・・・・ ・ 余った皮のみ 酸味が最高
- 米 3合
- オリーブオイル 適宜
- 塩 適宜
- コンソメ 1個
- サフラン ひとつまみ
エビもイカも面倒なのでスーパーで打っている1パックごとをそのまま使っています。週末シェフの父娘としては 食材を残しても他に使う機会がないし・・・
やっぱり旨味成分は魚介類からですよ、パエリアは!
殻付きのエビ 有頭が雰囲気出ますが、今日のスーパーにはこれしか・・・ 背わたはとります。
むきエビ やはりぷりぷりのエビも食べたいです
イカ 4杯は多すぎですが、1パック全部使う方針なので。でもイカ飯以上にうまかった!
殻付きのアサリ
これは以前は使いやすい塩抜きしてある冷凍のアサリを使っていました。便利なので。
でもアサリを塩抜きして、よく洗って、フライパンに白ワイン(料理酒でも)を少々入れて(目分量)アサリを蒸し焼きにします。貝が開いたらザルでアサリをとりますが、ここで煮汁をとっておきます。
野菜は基本あるもの。トマトの酸味は欲しい。彩りも欲しいので、赤 緑 黄 黒 がそろうようにしています。
今回は
- 赤・・・トマト
- 緑・・・ブロッコリー アスパラガス
- 黃・・・レモンの皮
- 黒・・・マイタケ
今回はタンドリーチキンも作ったので、レモン汁をとったあとのレモンの皮(写真なし)を刻んで入れました。これがあとでぐぐっとうまいんですよね。さわやかになって。
ピーマンやパプリカもいい味になりますよね。きのこ類もなにか必ずいれています。
あとは香りのための玉ねぎとニンニク
基本の玉ねぎ半分
ニンニク2かけをスライス
主役の米は3合です。家族4人で食べきれませんが、ホットプレートの大きさから毎回この量で作っています。
炊き加減、おこげの加減、いつも完璧です。私は手早く米を洗って、吸水はしておりません。
3合炊いてたくさんあまるので、翌日の弁当に食べても、冷たいままでもとてもおいしいんですよ、これ。
水分が抜けるからか、おこげがいい感じだからか、時間が経ってから食べても絶品です。
サフランは水にひとつまみいれて、黄色い色を出しておきます。いい香りですよね。
さあこれで準備完了です。
この段階で小学3年生の娘を呼びます。ここからはすべて娘のクッキングタイムです。
調理開始 ここから完成まで25分
ホットプレートをセットします。
200度くらいにセットして、あたたまるのを待たずにオリーブオイルとニンニクを入れ、火を入れます。いい香りがするまでニンニクを炒めます。
こうすることで油がはねないので子供にも安全です。
いい香りがしてきました。
ここで殻付きエビを投入し、エビの風味を油に移します。
両面赤く色づいて風味が油に移ったら、エビは一旦取り出します。
玉ねぎを投入し、しっかり炒めます。娘の楽しい炒め時間です。インドカレーの玉ねぎ炒めみたいに炒め、風味を出します。オイル足りないときは足しておきます。
ここでウィンナーを入れることにしました。
まえは厚切りベーコンだったなぁ・・・ 鶏肉を入れるレシピも多いですが、私はパエリアはシーフードが一番オススメです。スペイン料理ですからね。
米3合を投入し、炒めます。オリーブオイルを追加して、全体をよく炒めます。
こういう米3合を投入するのって迫力があるので、子供にさせると喜びますよね。木べらで一生懸命混ぜてくれます。
ここで米3合なので水540 mLを投入するのですが、コンソメ1個を水100 mLくらいでレンチンし、溶かしておきます。(コンソメだけ邪道です。入れなくてもおいしいです)
さらに準備していたサフランひとつまみを入れた水を投入します。
ここに先の殻付きアサリを蒸したときに出たアサリの煮汁を加えます。
コンソメ+サフラン+アサリ煮汁をあわせて、さらに水を足して全体を540 mLにして、ホットプレートに投入します。
米の上にエビ、イカ、野菜を投入します。レモンの皮も加わっています。
全体に塩をふっておきます。適当ですが、しっかり塩をかけます。小さじ1くらいかな?
ここで蓋をして、15分米を炊きます。火力ははじめの設定のまま一定です。
部屋中にいい香りが漂います。15分経ったら蓋を開け、先に蒸し焼きにしたアサリを投入し、再度蓋をして数分待ちます。
出来上がり!!
ムール貝を入れると本格的に見えますよね。味入れは絶対にアサリが入るほうが美味しいですので、ムール貝を入れるときでもアサリは欠かせません。
この時点で食べる準備をします。ホットプレートを保温にして、皿にパエリアを移して食べるのですが、この時にはまだ底にはおこげはありません。
なんだ、ふつうのシーフード炊き込みご飯かぁ、という雰囲気ですが、みんなでワイワイ取り分けて、娘によく頑張って作ったね、と褒めてあげて食べ始めます。
ここでレモンを準備しておいて、それぞれ皿に移してから適宜レモンを絞りかけます。
う、うまい。うまいんです、このパエリア。
食べ進むにつれて、ホットプレートの保温で水分がどんどん飛ばされて、底にはきれいなシート状の「おこげ」が必ずできてきます。
お店のフライパンで作るパエリアのおこげと違って、ホットプレートのテフロン加工のおかげで「おこげ」の風味はそのまま美味しく、食感のアクセントにもなります。
なによりも「底に焦げつかない」という家庭料理での最重要事項を、ホットプレートでのパエリアは満たしてくれます。
まとめ こどもとの休日クッキングにおすすめ
食の細い娘も自分が作った料理なので、いつも以上にたくさん食べます。
さらにホットプレートにできた隙間に、ピザ用のナチュラルチーズを入れて溶かし、ご飯と絡めて食べると味変になってまた美味しい。
ドリアというか、パエリアフォンデュというか、大人には重い感じもありますが、子供が大好きな味ですね。
殻付きのエビも 娘はこのパエリアの時は 自分でむいて食べます。プリプリのエビも美味しいですし、殻をむいた身の硬いエビも違った風味で美味しいです。
今回はイカが多くて、イカ飯っぽいパエリアでしたが、アサリの出汁が効いていて、全体的にとても美味しくできました。
3合炊いたので結構残るのですが、翌日弁当にそのまま持っていって食べても、これがしみじみおいしいんですよ。レンチンしても美味しいし、冷たいままで食べてもそれはそれで美味しい。
海産物の旨味が米に染み込んだ「自然な旨味」と、トマトやレモンも酸味などが相まった「さわやかな風味」をサフランと塩がまとめてくれている。
最高の一品です。
簡単なので是非ともホットプレートで作ってみてください。
コンソメ以外は正統派のパエリアです。こんなに美味しい米料理が、こんなに簡単な手順で失敗なくできます。
小学生の娘とパパの日曜クッキングにこんな最適なメニューはないですよね。日曜ディナーが安く豪華においしくできて、ママも大喜びですよ。
後片付けは食材が多い分それなりに大変なので、準備するたびに道具を洗っていきます。ホットプレートそのものは焦げないので、手入れはちょー簡単です。
インドカレー好きの、ビリヤニをうまく作りたい「かてにん」です。ビリヤニはうまくいきませんが、この「パエリア」は絶品です。
ぜひ作ってみてくださいね。思春期に入る前の娘との思い出づくりに週末クッキング、おすすめです。おいしすぎてダイエットには不向きな料理です。
いつまででも食べれいられる うまさ と 軽さ がウリの正統派パエリアです。
かてにん
Fingers crossed!