はじめに
英語力は中級の上の方と思っている「かてにん」です。ブログ始めたので、英語も上級へ押し上げようと思っています。
英語学習法では定期的に素晴らしいYouTuberの方が出現するので、気持ちを新たに頑張れますよね。
あんなふうに英語を流暢に話してみたい、という具体的な目標ができるのは励みになります。
英語力を日本で向上させる、というのは強い意志と努力、継続で可能と思うので、これから私も実践していきますが、留学には日本での英語学習では気がつかない「気づき」があります。
そういったことをこのブログの留学体験でご紹介したいと思います。
英語での数字理解
アメリカに行くときは1ドル109円とか、為替は気になりますよね。
日本にいるときに、例えば300ドルはいくら? と聞かれれば、ええーっと、300 x 109 = と計算して、だいたい33000円くらい、と認識できます。
旅行ではドルでの支払いに慣れてくると、よっぽど高い買い物以外では、これは10ドル、これは65ドル、と直感的にいくらくらい、というのがドル円換算をしなくてもわかってきますよね。
大きな数字になるとさすがに慣れが必要で、はじめはドル円換算をしないと実感として とらえられないです。
この車は 30,000ドル ですよ、とか、雇用契約上あなたの年収は 50,000ドル ですよ、とか、このお家は 300,000ドル ですよ、とか。
アメリカで生活していると、こういった大きな数字を言われて、円に直さずに実感としてのドルの示す金額がわかるようになります。
ニュースとかでたくさん数字が並んでも、そのまま意味が頭に入ってくるようになったころに、「留学して英語もだいぶ慣れてきたな」と思ったものです。
ドル円に関して大ざっぱに言えば、最近では1ドル 90円〜 120円の間に入っている感じなので、実際 1ドル 100円くらいですよね。
実用的に割り切っちゃうと、体感「1ドルは 100円」です。セントをあわせた表記がちょうど円になる、といった感覚でしょうか。
2ドル49セント = 249円 みたいな感覚で十分アメリカで生きていけます。
商品によって日米間で高い安いがあるので、今はこの「1ドルは 100円で固定」の考え方でドル円に対してアメリカ生活では十分です。
アメリカでの自動車の燃費
ところが燃費の話をアメリカ人ボスにふったときには、自分の英語力のなさ、異文化でのものごととらえ方の違いの無理解を痛感しました。
ボスがプリウスを購入したんですよ。アメリカ人ボスが日本車のプリウスを。
ボス宅でのパーティーがありました。
私としては燃費の良いハイブリッドカーである「日本車」のプリウスについて、話題にしないわけにいかないじゃないですか。
私「プリウスって燃費いいでしょ?」
ボス “The mileage of the Prius is about 50 MPG.”
えっ? 「マイル パー ガロン???」
このとき mileage という単語が総マイル数のみならず、アメリカで「燃費」を意味することを知りませんでした。会話の文脈で意味がわかるので(そもそも自分が話をふっている)、こういったときはもちろんあとで調べます。
でもアメリカしかマイルを使っていないので、車の燃費で mileage って使うのはアメリカだけですよね。
ここで私のリスニングは途絶えました。
1マイルは 1.6km でしょ。それで 50マイル だと 80km でしょ。
ガソリンの 1ガロン は 3.8L だから、ええーっと、ええーっと、4で割ると、20km/L よりも少しいいくらいかな?
そう思っているうちに、ほかのアメリカ人たちも自分の車の燃費を語りだします。
“MPG” “MPG” “Mile Per Gallon” 「マイル パー ガロン」
わかんないですぅ。マイルもガロンもあわさったら。数字を言われても燃費がどれくらいか、まったく実感ありませーん!!
で自分の車の燃費を聞かれて、結局は km/L でしか把握していなくて、そう正直に答えたのでした。
単位についての話題になったのは言うまでもありません。マイルとかガロンとか華氏とか使っているのは、アメリカくらいなんですから。
おかしくなるほどの無力さを実感 = 留学体験
このときほど、英語での数字で冷や汗たらたら、なんにもわからずに数字の羅列が過ぎていったことはありませんでした。
一生の中でたったの数分のことだったでしょうけれども。
この普通に暮らしていて、おかしくなってしまうくらいの「自分のできなさ」を痛感する体験、が留学体験なんですよね。
大の大人が、社会人経験も豊富な大人が、こんなことでシドロモドロになる。
それが英語学習のモチベーションになるんです!!
自動車の燃費 国が違うと燃費も違う
プリウスの燃費に関連してもうひとつ。
日本では市街地の方が、高速道路よりも燃費が悪い、というのが自動車を運転する人の常識だったりします。
一定の速度での移動はガソリン消費は少なくなるので燃費はいいし、まして渋滞の多い市街地なんかでは、ストップ&ゴーを繰り返すので、燃費は悪くなります。
日本でのプリウスの燃費 27.2 km/L
(市街地モード/郊外モード/高速道路モード) km/L
(25.5/28.9/26.9)
アメリカでのプリウスの燃費 52 MPG
(city/highway/combined) mpg
(54/50/52)
走行状態について MPG から km/L へ計算すると
アメリカでのプリウスの燃費 21.9 km/L
(city/highway/combined) km/L
(22.7/21.1/21.9)
まとめると
日本でのプリウスの燃費 27.2 km/L
(市街地モード/高速道路モード) km/L
(25.5/26.9)
アメリカでのプリウスの燃費 21.9 km/L
(市街地モード/高速道路モード) km/L
(22.7/21.1)
燃費の数字見て、イメージ違わないですか?
アメリカでは 市街地と高速では高速の方が燃費が悪くなっています。
さらに日本の「郊外モード」は表記さえありません。
アメリカ人ボスも言っていました。アメリカはずっと高速で走っているから、ずっとエンジンかかっているからね、と。
そうなんです。車の燃費に関してさえ、日本の常識がアメリカの中西部には通用しないんです。(ニューヨークやロサンゼルス、ヨーロッパの都市部なんかは日本と同様と思います)
ヨーロッパでのプリウスの燃費 21.2 – 24.3 km/L
計算方法が違います。100 km走行に必要なガソリンの量です。
Fuel consumption と表記されています。
プリウスのようなハイブリッドカーは、渋滞での停止や加減速を繰り返すところでは、エンジンを停止しバッテリーに給電したり、モーターの助けを借りたりします。
この私の通勤路だった道路を御覧ください。
片側車線の多さ!! 信号停止もないわけではありませんが、通勤のラッシュ時にもいらつくことはないくらいスムーズに車は流れます。
プリウスのエンジンが止まるタイミング、少ないんでしょうね。
まして高速道路だと、ずっと時速60マイルとかで走り続けます。ずっと。オートクルーズコントロールをオンにしてただひたすらずっと定速走行です。
つまりハイブリッドカーでも普通のエンジン車と特に変わりのないガソリン消費になりますよね。
ここに、うちのボスがプリウスに対して「そんなに燃費はよくない」と思ってしまう理由がありました。
ちなみにアメリカではガソリン安いです。もちろん1ガロンあたりの値段が表示されます。
さらにバイオエタノール入りの安いガソリンも併売しています。
まとめ
アメリカは車社会で過ごしやすいのですが、この燃費の話だけで、MPG(マイルパーガロン)の戸惑いのみならず、燃費計算の道路事情も含めた異国文化を感じました。
英語力、だけなら留学は絶対必要、というわけではありませんが、異文化体験、生活力、「無能の自覚」といった観点からは留学体験は苦しくも楽しく、今後の人生の糧になってくれるのは間違いありません。
- 英語力をつけるだけなら留学は絶対必要というわけではない
- 留学体験は苦しくも楽しく、今後の人生の糧になってくれる
かてにん
Fingers crossed!