2021.11.26 追記
トンボ モノグラフライトをパイロット カスタム74 ゲルインキボールペン に入れて使用すると、カスレが出ました。
トンボ鉛筆から現品チェックのため新品交換をしていただき、回答がありました。
パイロット に入れると筆記不良の再現性があり、空気交換ができなくなる状況でまれに筆記不良となるようでした。
ですのでオリジナル軸で使用することを推奨する、とのことでした。
大変親切な対応をしていただき、感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。
記事はそのまま残しておきます。いいボールペンであることには間違いなく、高級軸に入れて使いたいです。
英語学習を再開しています。本に直接書き込んだりするときには細字のペンが欠かせません。
気分もあがるペンがいいですよね。ノートにのびのび書くペンと、本にチマチマ書き込むペンはもちろん違うペンの方が効率も気分もあがります。
最近お気に入りの細字ボールペンで使用頻度が極端に増えた トンボ モノグラフ ライト という油性ボールペンを紹介します。
トンボ モノグラフ ライト 0.5mm
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-01-インサート-800-760x428.jpg)
公文書 複写用紙の大量筆記のときには、その細さから上位に食い込めませんでした。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/38-パイロット-カスタム74-ゲルインキ-アイキャッチ-1280のコピー-320x180.jpg)
普通に常用には耐えました。が、ヌラヌラ感があるペンのほうが気持ちよく仕事ができるので、その条件下では勝利できず。
しかし英語の勉強をするときには、小さめの本に小さく書き込んだりします。
そのときにピッタリなんです。
手帳サイズのロイヒトトゥルムに メモやバレットジャーナル的な使い方をするときにも、このペンは最適です。
トンボ モノグラフ ライト 0.5mm はニードルチップの油性ボールペンです。細字でなめらかなんです。
ニードルチップなのに油性! そしてなめらか! すごくないですか!
ぺんてるのエナージェルで細いものはニードルチップです。これも書きやすいです。でも水性。水に流れます。
モノグラフはジェットストリームを思わせるようななめらかな書き心地なんです。
今回は青が欲しかったので、軸が青のものを選び(装填インクは黒)、替芯の青を追加購入しています。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-02-インサート-800-760x428.jpg)
そう、みんな好きなC-300系リフィルです。サラサやジェットストリームなど、互換性の高いC-300系を採用しています。
あんまりよかったので赤も買い足しました!
モノグラフ ライトというボールペンなのは、消しゴムのモノから由来しているので、今回は本来のストライプ柄。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-101-インサート-800-760x428.jpg)
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-102-インサート-800-760x428.jpg)
じつはこちらのほうが背面がスケルトンなので、インク残量の確認がしやすいですね。(といっても終盤は結局グリップでわからないですが。
細字の油性ボールペンでスラスラ書けて気持ちがいい!
となると、ベストな軸は何か、探究心が出てきます。
C-300系の軸探しを始めました。
手軽な高級軸(高級とよんではいけない?)といえばサラサグランドですよね。
サラサグランド ビンテージカラー ブルーグレー
ゼブラの サラサグランド ビンテージカラー ブルーグレー です。ブルーグレーのインク色が好きです。それに合う軸色も。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-11-インサート-800-760x428.jpg)
サラサの書き心地、耐水性、発色からお気に入りのペンです。
無改造でぴったりトンボのモノグラフ ライトが収まります。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-03-インサート-800-760x428.jpg)
ペン先がニードルチップですが、違和感ないですね。
サラサグランドの重心バランスが好きな方にはおすすめです。
このクリップが、ペンを逆さまにしてノックするときに邪魔で実は好きじゃなかったんですよ。
ところが上のロイヒトトゥルムのカバーは厚いんです。モレスキンとかハードカバー系の手帳やノートのカバーに挟むには、このクリップがとてもいいことに最近気が付きました!
もともとのサラサのリフィル。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-06-インサート-800-760x428.jpg)
このブルーグレー、色がいいです。ブルーグレーはビンテージカラーで0.5しかないのですが、サラサのなめらかさと耐水性で実に使いやすいです。
私のお気に入りの C-300系リフィル 3種類を比較します。
前回パイロット カスタム74 ゲルインキボールペン に最適と判断した 三菱鉛筆 ユニボール シグノ307 を加えて比較。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-07-2-インサート-800-760x428.jpg)
同じ C-300系リフィルですが、先端近くの形状は実は少しずつ違っています。
ぺんてる エナージェル フィログラフィ 限定 グレー
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-09-インサート-800-760x428.jpg)
限定、とあると買いたくなってしまい、それが割引だったりすると、背中を押されて買ってしまいます。その代表で購入したペンです。かっこいいでしょ。
エナージェルはなめらかで色もいいのですが、水がついたらにじんで流れてしまいます。
普段も走り書きにはとてもいいペンです。アイデア出しにもいいです。
でも裏写りしやすいのでノートを選びます。なのでインクは水性だとシグノ307やサラサを好んで使います。
またこの軸もかっこいいのですが、軸が特徴的です。
私の感覚では、このペンの重心は比較的高いところにあり、ペンそのものの質感はとても良いのですが、書き味的に好みではありません。
しかし色違いで何本も持っています。C-300系リフィル が入るのでサラサでもジェットストリームでもシグノ307でも何でも収まるのがいいところ。
サラサグランドより値段分の高級感を感じます。長期の筆記には向かないです。英単語帳に書き込むくらいの量だと問題なし。
細めですがスタイルのいいペンです。
エナージェルで気持ちよく書いても、マーカーを引くとにじんで汚くなります。マーカーのペン先も汚れます。
そういった意味でも勉強ノートには耐水性のインクがおすすめです。
三菱鉛筆 ユニボール シグノ307
そこで耐水性の水性インクといえば、サラサの他にはシグノ307ですね。
細字でおすすめのゲルインクボールペン シグノ307 0.38 と油性のニードルチップボールペン モノグラフ ライト 0.5 を比べてみます。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-10-インサート-800-760x428.jpg)
見た目では、油性ボールペン ニードルチップ の モノグラフ 0.5 と 水性インクである シグノ307 0.38 の太さは同じくらいです。
私的にはこれより細いペンはカリカリ感が強くなるので好みではありません。このくらい細く書ければ十分です。
「黒さ」は シグノ307 の勝利です。でも モノグラフ が薄いわけではなく、十分黒いです。
カランダッシュ の Fine よりは モノグラフ がやや細くくっきり見えます。同条件で比較するべきなのはこの3本くらいでしょうか。
モノグラフ 0.5 と シグノ307 0.38 は正直甲乙つけがたいです。
それは水性と油性インクという特性の異なるものを比べるからで、一長一短があります。
どちらも耐水性があり、細い字が書ける割にはスラスラなので優秀なペンです。
使い分けは 簡単には より黒いのが良ければ シグノ307 を、すらすら書きやすいのは油性インクの モノグラフ でしょうか。
パイロット カスタム74 ゲルインキボールペン
冒頭に追記したように、この使い方では筆記不良となることがあり、メーカー推奨ではありません。
私のはしばらくしてカスレて書けなくなりました。空気交換ができないために起きる現象とのことです。
オリジナル軸での使用をお願いします。
そのよさをしみじみ感じ、以前記事にしました。もちろん C-300系リフィル が入るので、今回も試してみます。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-13-インサート-800-760x428.jpg)
すんなり入りました!
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-14-インサート-800-760x428.jpg)
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-15-インサート-800-760x428.jpg)
オリジナルのリフィルはこんな感じ。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-16-インサート-800-760x428.jpg)
やっぱりカスタム74は秀逸です! モノグラフ が入った状態で細かな文字を書くのにも、その重量バランスは最高です!
ヌラヌラの高速大量筆記 文字大きめ で最優秀だったこのペンが、精緻な小文字をじっくり書くのにも最適!
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-30-インサート-800-760x428.jpg)
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-31-インサート-800-760x428.jpg)
オリジナルのペン先の出方と、カスタム74に入れたときの出方が同じ感じ!
軸がいいので、いいリフィルをいれれば当然です!!
ただ困ったことに、
この パイロット カスタム74 ゲルインキボールペン はたったの1色展開なんです。
軸の色や材質で 中身のリフィルをいろいろ選んで使い分ける、ということができません。
もちろんメーカー正規品のみを使用する前提でしょうからしかたないですが・・・
C-300系リフィル好きは多いので、カスタム74もたくさん売れると思うんだけど、そうでもないのかなぁ・・・
ここで筆記線を細かく見てみましょう。
筆記線
比較 その1
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-91-インサート-800-760x428.jpg)
この3種類 4本のペンでは水性インクのシグノ307がくっきり濃いです。
太さはモノグラフ 0.5とシグノ307 0.38が同じくらい。
よく見るとシグノ307にカスレがないのに対し、モノグラフには始点にカスレがたまに出ます。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-91-2-インサート-800-760x428.jpg)
インク溜まりも油性ボールペンだからか、モノグラフにはたまにできます。
カランダッシュ Fも健闘しています。少し太くてカスれる感じ。
もう少し詳しく カランダッシュでカスレを見てみましょう。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-91-3-インサート-800-760x428.jpg)
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-91-3-2-インサート-800-760x428.jpg)
あのなめらかなカランダッシュ ゴリアット芯でも、こうやってよく見てみるとカスレは発生しているんですね。
日常使いにまったく問題ないし、気にもなりませんが。
カランダッシュの中字 Medium は書き味もよくいいペンですが、モノグラフ 0.5やシグノ307 0.38とは少し用途が違います。
同じ用途で使えるのは カランダッシュ 細字 Fine でしょう。
モノグラフ 0.5、シグノ307 0.38、カランダッシュ Fの3つのボールペンのどれを使っても、気持ちよく仕事がはかどりそうです。
ついで サラサも加えて比較します。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-92-インサート-800-1-760x428.jpg)
サラサ ブルーグレー 0.5、いい色ですよね。カスレもないようです。
サラサ ライトブルー 0.7は太い分、ヌルヌル書き良いのですが、カスれています。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-93-インサート-800-1-760x428.jpg)
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-93-2-インサート-800-1-760x428.jpg)
まず油性ボールペンであるカランダッシュのカスレは、リフィルが太字であるほど目立ちます。
ただ太字になるほどヌルヌルになって書き味もよくなってきます。
同時に漢字などはつぶれてきます。
どこまで太くするかは これらの条件の兼ね合いでどこが好みかでしょう。
この前の署名大量筆記時にカランダッシュの太字を試してみたかったです。
サラサは太さ 0.5 と 0.7 で差が出ました。0.5 の方が精緻な感じで書けます。カスレもなかったです。
ボールが大きいほうがカスれやすいのでしょうか。
サラサの太字系で、時間が経つとカスレて書けなくなったりしたことは何回かあります。
カランダッシュ ターコイズ M は通常色と特性は同じようです。油性インクとしてはほれぼれする発色です。きれいですね。
比較 その2
細いのから太いのまで比較しました。
みんな大好き ジェットストリーム を入れてみました。
全太さを持っていますが、私の好きな0.7のみ登場!
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-81-インサート-800-760x428.jpg)
黒さはモノグラフよりもシグノ307です。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-81-2-インサート-800-760x428.jpg)
シグノ307と油性ボールペンは1段階違いで太さが同じになる感じ。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-81-3-インサート-800-760x428.jpg)
シグノ307 0.5とジェットストリーム 0.7が同じくらいの太さ。
驚くべきはやはり油性ボールペン ジェットストリームの黒さです。黒いっ!
カランダッシュも黒くなりましたが、これらよりも薄いです。(昔の黒はもっと薄くて筆記線はグレーでしたが・・・)
ジェットストリーム スルスルすべるように書ける
カランダッシュ すらすらなめらかに書ける
といった違いでしょうか。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/44-モノグラフ-81-4-インサート-800-760x428.jpg)
パーカーとカランダッシュの青の違いが興味深いです。いわゆる「青」はカランダッシュで、パーカーは紫がかった青です。
万年筆のブルーインクはパーカーもモンブランも紫がかっていますが、それに近い感じ。
私はその色の雰囲気が好きです。
でも前の記事のカランダッシュ バイオレットよりは明らかに青です。
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/43-カランダッシュ-アイキャッチ-2-1280-320x180.jpg)
ヌルヌルからスラスラ順に
モンブラン → パーカー → カランダッシュ → モノグラフ → ジェットストリーム
(個人の感想です)
比較 その3
モノグラフ を モノグラム と書き間違えてます・・・
普通のノートの大きさに気持ちよく書けて、黒さを目指すなら ユニボール シグノ307 0.7が一押し。
なめらかで耐水性があり、カスタム74に入れたときのベスト替芯でした!
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/38-パイロット-カスタム74-ゲルインキ-アイキャッチ-1280のコピー-320x180.jpg)
手帳サイズや勉強ノートなど、日本語を小さい文字できっちり書いて、マーキングもするなら、
トンボ モノグラフ ライト 0.5
シグノ307 0.38 0.5
サラサ 0.5
ジェットストリーム 0.5
カランダッシュ Fine
ノートにぎっしり文字を書くと、実は黒ければいいというわけでもないんですよね。
ノートの色とペンの色のコントラストが強すぎても目が疲れます。
普通の昔ながらの油性ボールペンやカランダッシュくらいの黒さがいいと思うときもあります。
色気はないですが・・・
そこで勉強ペンとしてカランダッシュ バイオレットを使うとノートが華やかになって楽しくなります。
実用ペンと趣味ペンが違ってくるわけですね。
まとめ
軸やリフィル、筆記線を比較したここでの結論です。
1.モノグラフ ライト 0.5
1.シグノ307 0.38
3.カランダッシュ F
モノグラフ ライト 0.5 と シグノ307 0.38 は同着一位とします。これらの使い分けもありそうですが、どちらを使っても幸せを感じられる高機能なペンです。
通常品だと寂しい感触なので、ぜひ パイロット カスタム74 に入れて使ってあげましょう! (注:書けなくなる恐れがあります。)
カランダッシュはもちろん文句なしです。849だけでもたくさん種類があり、さらにエクリドールという高級軸もたくさんあります。
さらに レマン、バリアス それぞれに軸の素材や色の種類が豊富ですよね。
さすがに高級軸を何本も、というわけにはいきませんが、849なら リフィルに合わせて軸を買いそろえる、という楽しみ方ができます。
万年筆好きでもボールペンを使わないわけにはいかないご時世です。(複写の紙とか、耐水性とか)
そこにこういった楽しみ方ができるカランダッシュは素晴らしいですね。
今回の トンボ モノグラフ ライト も C-300系リフィル にしてくれたのは助かりました!
通常軸も十分考えられていて使いやすいのですが、カスタム74に入れたときの気持ちよさは格別です!! (注:書けなくなる恐れがあります。)
小型手帳や本への書き込みは モノグラフライト 0.5 in カスタム74 が今の所イチオシです。(細字の雄) (注:書けなくなる恐れがあります。)
軸がパイロットから1色1種類しか出ていないので、シグノ307 0.7 in カスタム74 と競合してしまっています。(太字の雄)
かてにん
Fingers crossed!
![](https://catenins.com/wp-content/uploads/2021/09/38-パイロット-カスタム74-ゲルインキ-アイキャッチ-1280のコピー-320x180.jpg)