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【マセラティ・グレカーレ】1日モニターで体感!GLC220dとの違いを検証

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銀座で【マセラティ・グレカーレ】の実車を見て もうすぐ2年

マセラティ 【グレカーレ】 イタリア車は美しかった松屋銀座で2023年7月15日・16日限定でマセラティ グレカーレの展示があったので行ってきました 引用:松屋銀座HP 3連...

な、なんと!

今回1日試乗モニターになることができたので その報告です!

【マセラティ・グレカーレ】

気がつけばセダンという形の自動車はマイノリティになり、今や自動車といえばSUVが中心的な商品となりました

なかでもミドルサイズSUVというカテゴリーの製品群は世界的に熾烈な戦いを繰り広げています

マセラティの新型SUV【グレカーレ】の中でも基本グレードのGTを、今回1日モニターとうい形で試乗させて頂きました

ちょうどメルセデス・ベンツ【GLC220d】を普段乗りにしていますので、その観点から大きさや価格帯が近い2車種の印象をブログにまとめておきます


1. ステアリングフィール:繊細さのグレカーレ、安定感のGLC

まず最初に気づいたのがグレカーレのステアリングホイールの細さです

今回のモデルから細くなったとのことですが、最近のハンドルは太いのが多くなっているので逆に新鮮でした

ホイール径が小さめで細いんです

大きなクルマの割にホイールが細く、気楽にハンドリングできるのでドライバーはプレッシャーなく運転できます

もちろんレザーの質感も高く、精度の高い動きをするので気持ちの良いステアリングフィールでした

その点 普段GLCのハンドルに慣れている私は、メルセデスに戻ったときに、あ、これこれ、と程よく太めで車格にふさわしいどっしりとした握り心地に安心感を感じました

左のパドルシフトが方向指示器と毎回干渉します!

今回唯一といっていい欠点と感じたのは、パドルシフトの大きさ、位置

ご覧のようにパドルシフトが左右に大きく配置されています(赤矢印)

ちなみに輸入車の方向指示器は左にあり、青矢印は右左折するたびに方向指示器を触る必要があります

ご覧のように方向指示器(青矢印)を触るときに必ずめったに利用しないパドルシフト(赤矢印)に当たってしまいます

これはメルセデスの圧勝

GLC220dにもパドルシフトがついていますが、大きさが小さいのと、その配置がいいので方向指示器を触るのにパドルシフトを意識することは全くありません

さすがメルセデスといったところでしょうか


2. 取り回し性能:グレカーレは“ワイド&ラグジュアリー”の代償

グレカーレはボディサイズが一回り大きく、居住性に優れています。後席のゆとりはGLCよりも明らか

後部座席に主に座る妻と娘は広くて喜んでいました

横が遠くなったのが、感覚的に明らかなくらい差があります

ただしその分、取り回し性や駐車のしやすさではGLCに軍配が上がります

グレカーレの最小回転半径は 6.1 m

GLC220d の最小回転半径は 5.1 m

そう、ドライバーズパッケージが入ったGLC220dは リアアクスルステアリングという後輪が低速では逆位相に曲がるので、チョー取り回しがいいんです

この長さのホイールベースではありえないほど小回りが利く

そして狙い通りにGLC220dは曲がってくれる

この1点は大きさの差以上の差を感じました

狭い道や立体駐車場では、グレカーレの“サイズ感”は気になるかもしれません

ボディ・スペック比較表:グレカーレGT vs GLC220d

項目 マセラティ グレカーレ GT メルセデス・ベンツ GLC220d(AMGライン)
全長 4,845 mm 4,725 mm
全幅 1,950 mm 1,890 mm
全高 1,670 mm 1,640 mm
ホイールベース 2,900 mm 2,890 mm
最小回転半径 6.2 m 5.1 m
荷室容量 535 L 620 L

3. エンジン性能:グレカーレの300馬力は圧巻

さすがはマセラティ

グレカーレGTの4気筒 2000 ccのガソリンエンジンは300馬力

非常にスムーズで、アクセルを踏んだ瞬間から力強さを感じさせてくれます

それはスポーツモードでは秀逸

加速性能や静粛性はまさにラグジュアリーSUVの真骨頂

踏み込んでも意外に静かに感じました

もちろんその一方で気になるのが燃費の悪さ

GLC220d はディーゼルエンジン搭載で燃費性能が高く、燃料も軽油なので日常使いでは経済的です

日常の経済性を取るか、多少燃費が悪くても官能をとるか

ま、ドイツ車に乗るか、イタリア車に乗るか、という時点ですでに決定している事柄かもしれませんね

パワートレイン比較

項目 マセラティ グレカーレ GT メルセデス・ベンツ GLC220d
エンジン形式 直列4気筒ガソリン(MHEV) 直列4気筒ディーゼル(MHEV)
最高出力 300 PS 197 PS
最大トルク 450 Nm 440 Nm

 


4. インテリアと先進装備:両者ともに一級品、だがACCはGLCに軍配

グレカーレの内装の高級感とデジタルインターフェースの完成度は非常に高く、メルセデスのMBUXと比べても遜色ありませんでした

自動運転支援機能やドライバーアシスト技術も充実しており、快適性・安全性の面ではGLCと同等レベルだと感じました

カーナビはメルセデスはAR表示で視覚的なのに対し、マセラティは画面よりも的確な音声案内でしっかりナビゲートしてくれる感じ

メルセデスでの運転の癖でカーナビ画面で情報を取ろうとして探せなくて、でもしっかりと音声が間違いなく誘導してくれる

カーナビ性能は画面を見る人にはメルセデス、音声がいい人にはマセラティ

ただし、一点だけ明確な差を感じたのがアダプティブクルーズコントロール(ACC)

マセラティもGLCも、ACCは加減速の滑らかさや、渋滞時のストップ&ゴーの自然さは素晴らしい

レーンキープに関しては個人の感想ですが、GLCが際立っており、ストレスなく運転をアシストしてくれます

グレカーレは危険を知らせるアラート音がとても大きい

安全のためとは思いますが、メルセデス・ベンツの方が精度が高い危険察知のような気がしました

全体として グレカーレのACCも十分高性能ではあるものの、挙動の予測性や制御の緻密さではGLCに軍配が上がる印象でした(個人の感想です)


比較表

項目 マセラティ グレカーレGT メルセデス・ベンツ GLC220d
ステアリング 細く繊細 太く安定感あり
居住性 リアシートも広く快適 荷室はこちらが広い
操縦性 大回り、駐車しにくい 取り回しやすい
エンジン性能 300馬力でパワフル 十分な加速と経済性
燃費・維持費 高燃費だが許容範囲(ハイオク) 車格からすると燃費良好(軽油)
高級感・装備 非常に高い 高水準で安定
ACCの完成度 十分に高精度 圧巻の高精度

 

まとめ:求めるのは「ラグジュアリー」?「実用性」?

マセラティ【グレカーレ】は「走りと贅沢さを両立した非日常のSUV」

一方でメルセデス・ベンツ 【GLC220d】は「日常に寄り添うプレミアムSUV」という印象を強く持ちました

自分が求めるのは何か?

繊細なラグジュアリーで色気を出したいのか

安心安全間違いない高級感と実用性の高い両立を目指すのか

自動車選びは自分の生き方そのものである

そんなことを実感した、貴重な1日モニター試乗体験でした

マセラティを堪能した後に、自分のメルセデスに戻ったときの安心感

あぁ、この車が自分の車でよかった

と思ったのは事実です

いずれを所有しても高いレベルで所有欲が満たされるのは間違いないですね

マセラティ グレカーレ

ベースグレードのGTでも十分おすすめです

かてにん
Fingers crossed!


備考

アイキャッチ画像のグレカーレとGLCの画像はそれぞれ公式HPから引用しています

グレカーレ マセラティ公式HP

GLC メルセデス・ベンツ公式HP