夏休みの自由研究
小学生の夏休みの宿題の中で、自由研究ほど手のつけにくい宿題ってないですよね。
ドリルのたぐいは終わるまでやるしかないし、習字や工作の類も まぁ なんとかやれます。
でも研究したことがないふつうの小学生にとって、「自由研究」って無理じゃね?
私は読書感想文も嫌でした。本を読むまではいいんです。でも感想文って何? あらすじ?感想? いまでも好きではないです。
息子のときも遠目に自由研究を見ていましたが、娘が小学生になってもやはり自由研究があります。
小学校の先生は何を期待している?
去年から虫取りが我が家で本格化し、カブトムシを1年飼育したので、このことを自由研究にすることにしました。
カブトムシ 成虫から交尾 産卵 孵化へ
カブトムシがどんどん誕生し、一部は娘の小学校へ里子へ出し、一部は元いたところに逃がしました。
小学校が夏休みに入り、貸し出していた大きな飼育ケースが戻ってきた時点で、また逃がしました。
そこには残念ながら卵はなかったです。1個だけ発見していましたが、オス3匹、メス3匹で暴れまわっていたので、最終的に見つからなかったです。壊れたのかな?
交尾したと思われるメスを3匹だけ、もともと育った衣装ケースに戻しておきました。そのメスが寿命からか2匹亡くなったところで、衣装ケースの昆虫マットを確認しました。
ありました、ありました! 卵31個ありました。さらに
幼虫も5匹発見! 写真には4匹しか写っていませんが、土にのせた途端、もぐっていくんですね。右上の幼虫、ちょー小さい!
昨年メス2匹で幼虫31匹でした。今回メス3匹でこの数(31個+5匹)です。
昆虫図鑑には1匹のメスは約20個卵を生むと書いてあるので、メス1匹は産卵に至らなかったのかもしれません。
生存したメスは新たに捕まえてきたオスとまた一緒に入れてあげました。
幼虫の増大スピードの速さが特徴か
写真で幼虫の大きさががだいぶ違っています。
孵化のタイミングがそんなに違わないと仮定すると、大きな幼虫を見ると増大スピードが早そうなことがわかります。
今回の一連の観察でも、11月の時点で大きさはピークを迎えていたような印象でした。
つまり8月に孵化した幼虫は気温が下がる前の11月までに一気に食べて大きくなるんですね。
冬はただ越冬に耐え、春3〜4月頃 活動を再開し、6月をサナギで過ごし、7月に羽化。
1年で育つ昆虫で最大級のカブトムシなので、夏〜秋の幼虫の増大スピードが早いことが特徴なのでしょう。
研究するんだったら、卵から小さな幼虫、大きな幼虫と経時的に重さを図って平均をとって、カブトムシの重さでの成長カーブでも描いてみたい。
卵からの孵化
そこで卵から幼虫が生まれる様子を観察するために、飼育ケースの端っこに卵を置いて観察してみました。
黄色めの2個と白っぽいの2個
翌日夜にさっそく孵化しました! 予想通り黄色めの卵から孵化しました。
卵の殻はどこにあるのかわかりません。しっかり幼虫のカタチをしています。
しばらくもぞもぞしていましたが、動いて見えないところに行ってしまいました。
さらに別の黄色めの卵が孵化し、その2日後くらいに右の白い卵も孵化しました。
4匹の去ったところに卵の殻はありませんでした。鳥の卵とは違うのかな?
生まれて体についているのか、食べてしまうのか? 謎のままでした。
ちっちゃな幼虫はすべて見えないところに行ってしまったので、元気な証と思って微笑ましく飼育ケースを娘と眺めています。
この1年のカブトムシの飼育を夏休みの自由研究の材料にしようと思っています。
研究テーマは
夏休みの自由研究のテーマは娘に考えてもらいましょう。
今日1年の観察記録の写真を写真屋でプリントしてきました。
初めのオスメスの写真から幼虫の成長過程、蛹化、羽化、産卵、孵化まで1年分そろいました。
さて、小学3年生、この写真を使って何をまとめるのでしょうね。
プロフェッショナル理系研究者だった私はもちろん何も言いませんよ。賞なんかとってもらったら大変なことになりますからね。
生き物の生態も自分で飼ってみて初めて分かることが多く、娘の教育のみならず、自分の知的好奇心も刺激されて楽しいですね。
でもカブトムシの足の爪の痛さや幼虫・サナギの気持ち悪さは 私「かてにん」はやはり苦手です。
かてにん
Fingers crossed!